福岡に転勤が決まったら知っておきたいポイント

全国展開している企業に勤めていれば転勤はつきものです。転勤の候補地として挙げられることが多い福岡。
いざ福岡に転勤が決まったとき、楽しい福岡ライフにするためにはどうすれば良いか、覚えておきたいポイントをいくつか説明していきましょう。

「福岡」と「博多」の違いは?

福岡県の県庁所在地であり、県内で最も人口が多い市が福岡市で、国から国家戦略特区に指定されています。

そして、福岡地域を表現する際に「博多」の名称が用いられることが珍しくありません。博多ラーメンや博多美人、博多どんたくなど、「博多」と名の付くものを耳にすることも多いのではないでしょうか。

このようなことから、他県の多くの人が、「福岡=博多」と認識しているかもしれませんが、実はこれは間違い。福岡市内の一部地域にあたるのが博多地区で、住所で言うと、「福岡県福岡市博多区」となるのです。

これには歴史的な背景があり、かつて城下町であった時代に、武士たちが暮らした町を福岡、商人たちが生活し商いを営んだ町を博多と呼んでいました。博多は商いにより経済を発展させ城下町を大きくし、その頃の名残が今に引き継がれていると言われています。今でも、生粋の博多人の中には、「福岡と博多は違う!」と思っている人もいるようです。

地元の人と仲良くなる

転勤で地元の人と仲良くなるためにどのようなコツがあるのでしょう?
九州男児という言葉があるように頑固で義理堅いところがある一方、人懐っこい面もある福岡市民。

福岡の人はお酒が強いイメージがありますが、それもそのはず! 福岡市のある九州地方には、焼酎の黒霧島や日本酒の庭のうぐいすなど、地元の美味しいお酒がたくさん揃っていて、さらには明太子やモツ鍋、水炊きなど、その地酒に合う料理も盛りだくさん。地元で飲むお酒は格別と言えます。

そんなことから、地元の人と仲良くなるコツとして、積極的にお酒の席に行ってみることをオススメします。一緒に行く人がいないのであれば、1人でふらっと訪ねてみるのも良いかもしれません。難しく考えずに、まずは福岡を楽しもうと輪に入っていくのが一番です。

福岡で物件を探すときには、仕事場への通勤のしやすさはもちろんですが、終電を気にすることなくお酒の席を楽しめることもまた便利さの1つでしょう。家賃を少しでも下げようと、繁華街から離れた物件にする人も多いですが、頻繁にタクシーを使うようであれば出費はかさみます。繁華街から徒歩圏内の物件も、ぜひ選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

一度住んだら離れられない「福岡ブラックホール説」

福岡に1年ほど住んでみると、その魅力に虜になる人が多いようで、福岡から帰りたくなくなる現象「福岡ブラックホール説」がささやかれるほど。

総務省が平成23年に行った「社会生活基本調査」では、通勤・通学時間(平日の片道換算)が34.5分と、その短さでは7大都市圏の中で1位となっています。また、食料物価の安さも21大都市の中で栄えある1位を獲得しています。

このように福岡は、毎日の通勤時間が比較的短く、街に活気があり食べ物もおいしい。市内から車で30分も行けば海も山もあり余暇も満喫できます。一度その魅力を知ってしまえば、離れられなくなるのも納得です。

住むならどのエリアがおススメ?

家賃に関しては東京と比較すると安くなっています。例えば、繁華街である博多の家賃相場は、1Kで4~5万円ほど、2LDKは8~9万円ほどになります。

転勤者の場合、週末に家族の元に戻ったり、出張のことなどを考えると、空港に行きやすい福岡市営地下空港線沿線の「室見(むろみ)」や「姪浜(めいのはま)」がオススメです。

室見駅周辺は、姪浜駅に比べるとお店の数などは少ないですが、遅くまで営業しているスーパーやコンビニもあるので生活には困りません。すぐ近くを流れる室見川沿いはジョギングコースとしても利用されており、自然を感じることができるでしょう。

姪浜駅は、商業施設が多く、近くにショッピングモールもあります。さらに、漁港も近いため休日の朝市では新鮮な魚介を購入することもできます。地元の人の活気が感じられる魅力あふれる地域です。

転勤は知らない土地に行くことが多いため、最初は不安が多いことでしょう。しかし、少しずつその地域に詳しくなり、友人などもできれば、きっと毎日が充実してくるはずです。特に福岡は、祭りやイベントとエンタテインメントなども盛りだくさん。ぜひ福岡ライフを楽しんでみて下さい。