福岡が移住先に向いている理由!

移住先として人気が高まってきている福岡。地方では人口の減少に嘆いている中、平成27年の国勢調査で、政令都市中で人口増加率1位となったことからも人気のほどがうかがえます。いったい福岡の何がそれほど人々を惹きつけるのでしょう? ここでは福岡が移住先に向いている理由について考えてみました。

移住支援が充実している

福岡の人口増加率が政令都市中で1位となった理由は、数多くあると思われますが、その魅力のひとつに移住支援が充実していることが挙げられるのではないでしょうか。

福岡県は移住・定住ポータルサイト「福がお~かくらし」を運営しています。ここでは移住までのステップや実際に福岡に移住した人のインタビューなどが掲載されていて、有益な情報が日々更新されています。

例えば、福岡での就職相談の窓口に関する情報も掲載されており、年代別・対象別で細かく設定されています。移住体験制度も設けられており、福岡市内の地域で1泊から最長で6カ月、福岡市で働きながら市が提供する住居で生活を送ることができます。

さらに東京と福岡には「ふくおかよかとこ移住相談センター」を開設。移住コーディネーターが仕事や住宅、子育て環境についての相談に乗ってくれるほか、県内市町村の移住・定住支援制度も紹介してくれます。これらの手厚いサポートがあることで、不安なく移住に向かえる環境が作られているのです。

都市と自然のバランスがいい

2016年、イギリスの雑誌『モノクル』が毎年発表する「最も住みやすい都市」の世界ランキングで福岡は7位に選ばれました。その理由についていくつか挙げられていますが、ここで注目したいのは「モノの値段は手頃で、食事はおいしい。自転車で動き回るのにちょうどいいコンパクトなサイズで、海も山も車ですぐだ」という記述です。

昨今、コンパクトシティという言葉をよく聞きますが、福岡はまさにコンパクトシティの代表格だと言えます。都市部は自転車で回れる範囲に収まり、少し足を延ばせば海にも山にもすぐに行けます。東京のように満員電車に揺られることもなく、都市と自然のいいとこどりができる環境は、「暮らしやすい」という表現がぴったりです。

さらに、自然災害についても被害が少なく、地震が少ない地方としても有名です。過去深度5弱以上の大きな地震の回数が少ない順に全国4位とも言われています。この面でも自然と一緒に暮らしやすい環境であるでしょう。

家賃が安い

東京などの大都市圏に比べて物価が安い福岡ですが、特に嬉しいのは家賃も安いことです。ある不動産会社の調査によると福岡の家賃は東京の6~8割程度の水準だとか。例えば、東京では1Kで平均7万円強のところ、福岡市では1Kで4~5万円ほど。
家賃は毎月の支出の大きな割合を占めるものなので、ここが抑えられると生活がずいぶんと助かります。

さらに家賃が安いということは、そのぶん部屋を借りるときに必要な初期投資も少なくて済むということです。最初にかかる費用が少ないということも移住しやすさの背景にはあるのでしょう。

新しい雇用の創出が期待される

移住を考えたとき外せないのは「そこに仕事はあるのか?」という問題ですが、雇用の面でも福岡は非常に魅力的だと言えます。もともとサービス業が盛んなため多くの仕事がある上に、最近ではインターネット関連の企業の誘致にも成功しています。

それを後押ししているのが現福岡市長の高島宗一郎氏が提唱する、福岡をスタートアップシティとして育てていこうとする構想です。スタートアップシティとは急成長できる新しいビジネスモデルを積極的に支援していくという意味で、古い慣習にとらわれない業種、就業スタイルに対する前向きな風土は移住者にとっても好ましいものでしょう。

この構想には裏付けがあり、福岡市にはオフィス賃料が安いことや、住みやすい人気の街であること、交通の便が良いことなどから創業するには良い条件が揃っています。そのおかげで政令指定都市のうち開業率が一番高く、結果がついてきた状況です。福岡市はこのように新しい雇用の創出が期待される地域であると言えるでしょう。

空港が近い

福岡が移住に向いている理由としては、福岡空港が都心部から近いことも挙げられます。地下鉄で博多駅から5分、天神から11分というアクセスの良さは、日本の都市の中でも圧倒的に便利で、街の大きなアドバンテージになっています。

飛行機に乗ってしまえば福岡から東京まではわずか1時間40分ほど。帰省するにも出張するにも旅行するにも利用する福岡空港が近くにあることで、福岡移住のハードルはぐっと低くなったと言うことができるでしょう。

福岡が移住先に向いているのは、支援体制や仕事環境、住環境など福岡に多くの魅力があるからです。それぞれの条件を考慮した上で、移住について検討することをおすすめします。