便利でお得? 家電付き物件を選ぶメリット・デメリット

家電があらかじめ設置されている家電付きの賃貸物件は、欧米では昔から一般的でしたが、最近では日本でも少しずつその数が増えてきています。新生活スタートの大幅なコストダウンができる家電付き物件ですが、実際の暮らしはどのような感じなのでしょうか。そこで今回は、家電付き賃貸物件に暮らすメリットやデメリットについて詳しく解説していきます。

家電付き物件とは

家電付き物件というのは、その名の通りあらかじめ生活に必要な家電が設置されている賃貸物件のことです。欧米では「Furnished Room」と呼ばれていて、多くの賃貸物件がこれに該当します。最近では日本でもその数が少しずつ増えていて、学生用賃貸物件やウィークリーマンションなど、初めてひとり暮らしをする人や単身赴任の人などの利用が多いようです。欧米の家電付き物件との違いは、日本の家電付き物件の多くは、その物件のオーナーではなく、仲介する不動産業者が家電を設置して、そのコストを家賃に上乗せしているケースが多いこと。

その場合、一般的な賃貸物件と比べて家賃は少々割高になりますが、新生活に必要な家電一式を購入するよりは、圧倒的に低コストで暮らすことが可能です。

家電付き物件に設置されているや家電

では、一般的な家電付き物件にはどのようなものが設置されているのでしょうか。生活する上で必要となる、以下のようなものが設置されています。

  • テレビ(24インチで2万円~)
  • エアコン(6畳用で3万円~)
  • 冷蔵庫(118Lで2万円~)
  • 洗濯機(選択容量4.2Kgで2万円~)
  • 照明器具(6畳用の電灯で2千円~)
  • 電子レンジ(単機能レンジで5千円~)
  • 電気ケトル(一般的なケトルで2千円~)

( )内は新品で購入する場合の相場となります。

家電付き物件のメリット

家電付き物件を選ぶ一番のメリットは、やはり新生活スタートのコストを大幅に減らすことができるという点です。特に初めてひとり暮らしをする場合には、生活に必要な家電を一式揃えなくてはいけないため、時間もコストもかかりますが、家電付き物件ならその心配もありません。また、入居のときはもちろん、退去のときも身軽なため、荷物が少なければ引っ越し会社を利用しなくても自分で引っ越しすることも可能です。

家電付き物件のデメリット

家電付き物件のデメリットとしては、自分好みの家電を選べないという点が挙げられます。せっかくひとり暮らしをするのなら、好みのインテリアで部屋を飾りたいと考えている人も多いと思いますが、家電付き物件では残念ながらそれはできません。また、新築物件でない限り、他人が使用した家電を使うことになりますので、人によっては気になることも……。

そのほかにも、契約時に家電使用に関してのサービス入会金などの費用が別途かかったりすることもあるため、事前に確認をしておくことも大切です。

家電が壊れてしまったらどうする?

家電付き物件で生活をしていて、万が一備え付けのものを壊してしまった場合、どうなるのでしょうか。これはそれぞれの契約状況によっても異なりますが、経年劣化や自然に壊れた場合など入居者の過失以外の理由であれば、ほかの賃貸物件の設備と同様にして無償で交換してもらえるというのが一般的のようです。ただし、不要なトラブルを避けるためにも、入居前には必ず備品の状態を確認しておくようにしましょう。

家電付き物件だからといって家賃相場は大きく変わらないため、初めてひとり暮らしをする人や単身赴任の人などには魅力的な家電付き物件。家電一式を揃える場合は最低でも10万円程度のコストがかかるため、初期費用を抑えたい方には特におすすめです。メリットとデメリットの両方がありますので、きちんと理解しておくようにしましょう。家電付き賃貸物件への入居をご検討の場合には、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。