どれぐらいかかる?賃貸物件の初期費用と内訳

進学や就職を機に、実家を離れてひとり暮らしを始めようと考えている人は多いと思いますが、アパートやマンションなどの賃貸物件に住み始める場合、毎月の家賃以外にもさまざまな費用が必要になってきます。
ひとり暮らしの資金計画を立てるためにも、どのようなものにどのくらいのお金がかかるのか、あらかじめきちんと理解しておきたいものです。
そこで今回は、賃貸物件の初期費用とその内訳について詳しく解説していきます。

部屋を借りる際にかかる費用

賃貸物件で部屋を借りる場合にかかる費用は、たとえば、賃貸契約を結ぶ際の費用、引っ越し費用、家具や家電を購入する費用など、新生活を始めるための費用というのは、以外と大きな出費になります。

また、必要な費用の相場は住む場所や物件によっても大きく異なりますので、あらかじめどのくらいの費用が必要なのか、しっかりと情報収集しておくことが大切です。

賃貸契約にかかる費用の内訳

賃貸物件の契約時に不動産会社へ支払う初期費用(家賃5~6カ月分)の中には、契約終了時に戻ってくるものもありますので、それぞれの費用が何のためのお金なのかをきちんと理解しておく必要があります。ではここで具体的な内訳を見ていきましょう。

敷金・礼金(一般的に家賃0~3ヶ月分)

「敷金」というのは、家賃の滞納時の担保や、部屋の破損や汚れなどを修繕するための費用として貸主に預けるお金のことで、退去時に原状回復などに必要な費用を差し引いた分が戻ってくるのが一般的です。また、貸主に対して「これからお世話になります」というお礼の意味を込めて支払うのが「礼金」です。敷金と礼金は地域によって相場が異なりますが、それぞれ家賃の0~3カ月分というのが一般的になっています。敷金礼金無しの場合は、退居時に原状回復に必要な費用が発生します。

初月・翌月の家賃(家賃1ヶ月分+α)

賃貸物件を契約する際には、初月と翌月の家賃の前払いを求められるのが一般的です。例えば、4月1日から住み始める場合には、契約時に4月分と5月分の家賃を支払います。入居日が4月15日のように中途半端な時期だった場合には、「日割り家賃」と言って、残りの日数分の家賃を日割り計算して支払うことになります。家賃とは別に管理費や共益費がある場合には、その分も家賃と一緒に支払わなければいけません。

保険料、鍵交換費用など(5万円弱程度)

賃貸契約の際には、火災などに備える「火災保険」への加入が求められます。金額は管理会社によっても異なりますが、2年分で1万5千円程度が一般的な相場です。また、契約する物件の鍵の交換費用や室内消毒費用を入居者が負担する場合もあります。金額の相場としては、鍵の交換が1万5千円~2万円ほど、室内消毒が1万円ほどです。

仲介手数料(家賃1ヶ月分)

契約する物件の貸主との仲介をしてくれる不動産会社へ支払うお金で、家賃の1カ月分が相場となっています。

保証会社の費用(家賃0.8ヶ月分)

賃貸契約の連帯保証人を保証会社に依頼する場合に必要な費用で、家賃の80%を支払います。自身で連帯保証人を立てることができれば保証会社不要という場合もありますが、最近では貸主の方から保証会社を利用してほしいと言われることが多くなっています。

賃貸物件への引っ越しを検討している場合には、あらかじめどのような費用が必要になるのかを、しっかりと把握して準備をしておきましょう。何か不明な点があれば、その場で遠慮なく不動産会社のスタッフに確認するようにしてください。